| 09.4.15 |
石巻市長選の本質 |
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「継続」か「刷新」か−−これが石巻市長選の争点だとマスコミは報じている。だが、実態は違う。この市長選の本質は「土井喜美夫市長を落選させていいか、どうか」市民の審判を仰ぐ選挙だということである。
選挙戦初日の4月12日、対立候補者の亀山紘氏は石巻駅前広場で第一声を挙げた。特設ステージに上がった有力支援者は齋藤正美・衆議院候補者、佐々木喜藏、加賀剛の両県議、浅野亨・石巻商工会議所会頭、石川茂男・石巻地域産学官グループ交流会元座長(宮城プラントサービス会長)、高橋悌太郎・石巻地域産学官グループ交流会現座長(高橋屋根工業社長)、市議会野党会派の19名らだが、この面々は土井市長に反発感情をもち、そのために亀山氏を市長候補に擁立した主要人物たちである。
それゆえに、この人たちが亀山氏の決起集会や個人演説会で話してきたことは、少しは亀山氏の人柄に触れることはあっても、市長としての政治的資質・行政能力については全く語らず、スピーチの大半を土井市長批判に終始した。
その中身は「市職員を怒鳴る」「タクシー券問題や交際費など、市長としての資質に問題がある」「議会に対して説明が不充分だ」−−というものだ。つまり、反土井者たちが言っていることは、土井市長の公私混同ぶりと政治手法について批判してるのであって、政策的な面では問題視していないことになる。
タクシー券の使い方や交際費について、土井市長は何度も謝罪し、「今後改めていく」と明言していることからすれば、二度と同じ間違いをするとは思えない。職員の叱り方や議会への説明も、これだけ批判されれば注意するに違いない。
では、政策面で問題がないとすれば、土井市政の何が問題になるのだろう。亀山氏の方が土井市長よりも石巻市にとって政策能力・行政能力があるということならば理解できるが、亀山氏の応援諸氏はそうしたことは一言も触れていない。賛辞すらしていないのだ。
現に亀山氏の公約は具体性がないし、市長になってやることは「クリーンな市政」「市民による、市民のための市政」「議会との信頼関係を築く」ということを何度も繰り返している。
こうした状況をみれば、亀山氏の主立った支援者は「土井市長を落選させる目的」が本音だということだろう。
今回の市長選は土井市長対野党会派、土井市長対政界関係者の構図が投影されたものである。言わば、政治の世界のゴタゴタを市長選に引きずったのだ。その本質は「土井は敵だ。だから倒す」という一点に尽きている。この人たちは市民のことなど考えていない。考えているなら、土井市政とは違う政策・公約を打ち立て、有権者にアピールして審判を仰ぐはずだ。
石巻市民はもう一度、誰に投票すべきか考える必要があるだろう。政界内の抗争と、市民が望む市長とは別なはずだ。
土井、亀山両氏のどちらが市長になった方が、石巻市と市民にとって有益なのか。市長選の本質を間違えて、ムードで選んだ結果、そのしわ寄せをかぶるのは市民である。 |
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