2003年 第11号  


  
 






いささか旧聞になるが、塩釜市長選は元県職員の佐藤昭氏が大差で当選した。だが、この選挙ほど政治家の
浅ましさを露呈したものはないだろう。3人の立候補者の主張も同じなら、その応援者のスタンスも理解できな
いものだった。その実態はこんな具合である。

 塩釜市長選の結果は、当選した佐藤昭氏が14151票、落選次点の佐藤光輔氏9299票、最下位の志賀勝利氏8167票というものだった。佐藤光輔氏は元県議で市長選に3度目の挑戦。志賀氏は会社社長で2度目の出馬。開票結果から見れば、有権者は「元県職員という行政経験のある手堅さと、フレッシュな人物を選んだ」(政界関係者)ということになるのだろう。
 だが、この選挙ほどわからない選挙もなかったことも事実である。
 理由の一つは、選挙の争点である。候補者3氏は揃って「財政健全化と地元の主要産業の水産業の再生を果たす」と述べた。宮城県同様に、塩釜市は財政再建団体転落の危機に直面していることからして、各候補者の主張が共通したのは仕方のないことかも知れない。しかし、では肝心の具体的にどのように取り組んでいくのかということについては「はっきりしたビジョンを示した候補者はいなかった」(地元市民)。

記事見出し
重複して「為書き」を出す首長・議員の呆れた感覚
望まれたのは「行政マン」ではなく「経営能力」だったはず


 
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