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Article 6 - 1
2004年
8−9月
第15号
追及!「迫町町道拡幅工事疑惑」
迫町長の総移転補償料はなんと7,051万円だった!
裁判証拠資料から明るみになった二重取り・公金横領の実態

 

 


   小誌がこれまでレポートしてきた「迫町町道拡幅工事疑惑」は、前号で報じたように、伊藤吉衛・迫町長が小誌と告発グループ「登米ゆめ・みらいの会」に対して合わせて1200万円の損害賠償請求訴訟を起こした。その裁判の中で原告側(伊藤吉衛氏)が提出してきた証拠資料と小誌がこれまで入手した資料を照らし合わせて分析したところ、実に驚くべき事実が判明した。

  裁判は5月半ばに始まり、月に一度のペースで開かれている。すでに原告側(伊藤吉衛氏)、被告側(小誌と「登米ゆめ・みらいの会」)双方が証拠資料を提出しており、今後裁判はこの資料を基にして係争していくことになる。そのため小誌は改めて原告側の証拠資料と手元の資料を照合し、事実の解明をしているが、その中で実に驚くべき事実が明らかになった。
  これまで伊藤町長は町議会や後援会会報で「移転補償料として、私が町から受け取ったのは総額約6030万円」と発言・記載していたが、これは全くウソだったのだ。町長が町から得た移転補償料はそれよりもはるかに多く、総額でなんと約7051万円にも上っていたのである。

2世帯に分けて移転補償料を受け取る

 なぜ、それがわかったか。以下にその根拠を示してみる。
  まず第一に、伊藤町長が迫町との間で取り交わした土地売買契約書がある。この期日は平成13年6月21日で、売買額507万5730円。このことからして、迫町が伊藤町長に移転補償料を支払ったのは平成13年度なことは明らかである。
  一方、小誌が入手していた資料の一つに「町道支所線総括表」(迫町が開示した資料)があり、ここには4世帯をA・B・C・Dに分け、それぞれの建物移転料とその他の工作物移転料・補償金の内訳が記されている。小誌はこれまでの調査で、Aは伊藤町長宅の近隣の人、Dは小友生活センター、そしてBが伊藤町長宅なことを掴んでいた。
  この総括表によると、伊藤町長は建物移転料4092万338円に工作物移転料やその他の補償金を合わせて、総額5521万4001円を受け取っている。
  問題はCで、これがどの世帯を指しているのかは全く見当がつかなかった。総括表によれば、Cについては建物移転料1022万5899円の記載があるものの、その他の移転料・補償金の欄は全く空白になっている。
  なぜ空白なのか。Cとはどの世帯を指しているのか。この謎を伊藤町長が裁判に提出した資料が明らかにしてくれた。
  証拠資料として伊藤町長が提出したものの中に、町長宅の「建物移転料計算表」がある。これによると町長宅は4棟あり、これらを合計した建物移転補償料は5114万6237円(消費税込み)と記載されている。驚くことにこの金額は、先の総括表のBとCの建物移転料を合わせた金額5114万6237円とピタリと一致しているのである。
  これが何を意味するか。伊藤町長は本来であれば1世帯で移転補償料をもらうべきところを、自分のところだけ2世帯に分けて、その分も合わせて補償料を得たということである。Cの工作物移転料やその他の補償金の欄が空白だったのも、BとCが「伊藤家」ということであれば納得できる。
  これは許しがたい悪辣な行為である。そもそも移転補償料というのは、道路拡幅工事に伴う「家」(世帯)に対して支払われるものであり、所得権を有する者全てに支払うものではない。そのことを行政執行責任者である伊藤町長が知らないわけがない。「意図的に行なった」ことは明らかであろう。
  この結果、伊藤町長(伊藤家)が手にした移転補償料は、建物移転料5114万円6237円に工作物移転料・その他の補償金1429万3663円と、町に売った土地売却益507万5730円を合わせて、なんと総額7051万5630円にも上ることになる。
これはどう考えても二重取りであり、有り体に言えば「公金の横領」と言えるだろう。しかも、伊藤町長の行為が悪辣なのは、移転補償料全般について二重取り・横領を行なっていることである。


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